フォード式といえば、車体がコンベアーによりせっせと人ももとへ運ばれる。そして部品が取り付けられていき、最終的に車という製品が完成する。しかし、フォード式とはそれだけのことを意味するのであろうか。いや違う、というのが本書の趣旨。
先々週のことだったろうか。経済系のニュース番組で放送されていたのが、「車が自動運転で工場内を動き回る」というものだ。コンベアーは用いずに。この仕組みによりコストが大幅に削減可能なんだとか。
フォード式に豊田式。今後はどのような生産体型が確立されていくのだろうか。気になるが、宮大工西岡常一さんの著書に影響された私はやはり、高価なものを長年使うことの魅力についても探っていきたい。